いろんな場でしょっちゅう言っているから、「それ、gotomiwaから聞いた」という方もあることでしょう。
「原稿はきれいに仕上げてね」
記号の使い方を標準的なものにして、段落の分け方に(ご自身なりに)こだわって、プリントアウトの書式も工夫して(ご自身が「これなら読みやすい」と思うものでいいので)。
原稿そのもの……見た目を含めて「作品」と考えていただけると、わたしはうれしいです。
遠い昔(わたし自身の公募時代)、こういわれました。
「受賞する原稿は光って見える」
わたしも今、選考委員として同じことをいっています。
かつて聞いた「光って」というのはもしかしたら、スピリチュアルな意味だったのかもしれないけれど……
わたしはどちらかといえば「物理的(?)」に。
受賞する作品……最終に残るような作品は、パラパラッとめくっただけで「書けてるな」って感じるのです。
文章のバランスのよさとか、わかりますから。
それ以上の判断は、読まないとできないとしても。
『中身がよければ、原稿なんてどんなふうに書いてもいいでしょ』
そうかもしれない……
きちんと書かれていても、内容がダメってことはあります(残念ながら、これはこれでよくあります。創作歴の長い方にありがちです)。
だけど、めちゃくちゃな書き方の最終選考作って、出会ったことないです。
まして、受賞作なら。
(正直言うと一度だけ、「あー、この書式はやめてー。縦にも横にも読めるからー」というのがあったけど、10年以上も覚えているくらいレアなケースなの)
こんなに愛しているんだから許される、と殴り書きしたラブレターを出す人はいないでしょう?
作品が大事なら、セットで、原稿そのものの作り方も身につけてほしいのです。
覚えてしまえば、慣れてしまえば、苦もなくできることなので。
よろしくお願いします。