今週のお題「本棚の中身」
ですって。
はてなブログのお題を見たとき、しみじみと「こんなはずでは」と思った……
これまでも書いたことがある気がするけど、わたしの若いころの夢はウォークインクローゼットならぬ、ウォークイン書庫(日本語交じり)を作り、
クリスティの赤い背表紙をずらーーーーっ。
フランシスの緑の背表紙をずらーーーーっ。
マクベインの黄色い背表紙を……
これらはとりあえずハヤカワのミステリ文庫ばっかりだけど、とにかくそういう本棚を作りたかった。
そういう本棚が並んだ部屋を。
(もちろん、そこにはコミックスの棚もある。萩尾望都をずらーーーっ、秋月りすをずらーーーっ、深見じゅんを…………)
結局「夫の実家に同居する嫁」になり、実質「居候」なので、そういう本棚はほとんどない。
正確には「サザエさん」などがずらーっと並んだ文庫用のカラーボックスがひとつあるけども、「部屋」なんて……。
本棚の中身の話をしたくても、外身(本棚自体)がないじゃん。
本棚がないどころじゃなく、最近はほとんど「本」を読んでいない。
「サピエンス全史」……むっちゃおもしろいのに上巻の途中で止まっている。
「プロジェクト・ヘイル・メアリー」……むっちゃおもしろいのに下巻の入口(玄関上がってスリッパ履いたあたり)で止まっている。
料理本(文字少ない)だって、全部読まずに写真だけ眺めて置いてたりする(←作らないのか?)。
児童文学に至っては、協会新人賞の選考のために(選考委員だったんです)春に数十冊読んだだけ……友だちの新刊の「存在」さえ知らなかったりする。
ごめんなさい。
そういう状態なのに、「日々何か読んでる」気がしているの。
いや、気がするだけじゃなく、読んでいるの。
受講生さんの作品を。
時期によっては大量の「応募作」を。
それらが脳内(狭い)を占拠していて、自分の作品にさえ戻れない日々がある……。
※初めてここをごらんになる方へ。
gotomiwaは童話・児童文学の通信添削講師です。
受講生さんの作品は受講生さんのものだし、添削を受けているということは「完成品」じゃないわけで、ある意味「書いてる途中の状態」です。
そんなものを他人(わたしね)に覚えられているのもイヤだろうと思い、覚えておかないことにはしています。
覚えておかないようにはしているのだけど、勝手に覚えちゃっている(忘れられない)作品も多々あるわけで……。
わたしの脳内には、本棚ならぬ「(人さまの)原稿棚」ができている感じです。
完璧に思い出せるわけじゃないから、「原稿(の断片)棚」と呼ぶほうが近いかな。
これから数年、そういう日々が続く(っていうか、増える?)ことになりそうなので、棚も増やす必要があるかもしれません。