いま読んでいる本に、インタビューの章があります。
ある質問を読んで、ベッドの上で「うをを」と唸りました。
(整形外科の治療を受けながら読んでいるんです)
インタビュアーが「それは具体的にどういうことですか?」と聞いている……。
特別なことじゃないですよね、たぶん。
インタビューの場では、ありふれた言葉かもしれません。
だけど……わたしが誰かにインタビューしたら絶対に出ない言葉だなって気づいて、その瞬間「うをを」ってなったんです。
頭を抱えた、と表現したい感じ。
実際は、両手は本を持ったままでしたけど。
相手が「具体的じゃないこと」をいったとき、わたしはきっと、その内容を勝手に想像してしまう。
相手が具体例を口にしてくれなくても、平気で(自分の想像で)納得してしまう……満足してしまう……。
「ふむふむ、そうですか」って、次の質問に移ってしまうでしょう。
どうしようもないインタビュアーです。
それを聞く(読む)人が知りたいことをまるで聞き出せないんだもの。
その瞬間の絶望感の「うをを」……
いやいや、「絶望」なんて言葉を使うの、おかしいです。
そもそも、わたしが誰かにインタビューして、それを読み物にまとめるという機会だって、この先あるとは思えないのに。
しないことを「できない」と嘆くなんて。
もしかしたら、普段から、人の話を半分しか聞かずに勝手に納得しているのかもしれない……。
あれは、そう気づいたわたしの嘆きの「うをを」もしれません。