十数年前、「児童文学の世界から片足を出す」ことをはじめました。
というか、外に出してみて、その立ち位置の心地よさに気づいたというか。
それ以降は、片足を出しておくことがひそかなめあてになっていた気がします。
この一週間、思いがけなく「外の世界」のいくつかからお声がけをいただき……それで何が起こるというわけでもないのですが、改めて、
「片足、出てるなぁ」
と、しみじみ感じたのでした。
もう、反対のことは起こりそうにありません……つまり、児童文学の世界に全身を浸すことは。
児童文学的人脈はますます細り、知識は古くなり、同様に児童文学界から忘れられ……そんなふうになっていきそうな気がします。
でも(いつも言っていますが)添削の仕事は好きなんだよなー。
児童文学の世界の端っこには、いたいのです。
片足は内、片足は外。
シーソーの真ん中に乗って水平に保とうとするときみたいに、片足はあっち、片足はこっち、腕を広げてバランスをとりながら、うまくやっていけるかしら。
なんて、(自分に)都合のいいことを考えちゃう年度末です。