9時から4時まで

夜9時に寝て朝4時に起きるgotomiwaが可能なかぎりつまらないことを書くためのブログです

「ライナスの毛布」

先日、仕事上必要になって、久しぶりに「ライナスの毛布」という言葉を思い出し、書いた。

どんなにふりかえってみても、わたし自身にはライナスの毛布は(ハンカチもぬいぐるみも)なかった…と思う。

だから、人には「わたしにはなかったけどね、それはライナスの毛布だよね、わかるわぁ」などと話す。

 

ライナスの毛布」と書くことになったのは、「預かった原稿を読んで講評する仕事」のほう。

もう10年くらい続いていて、とっくに気づいているんだけど、わたしはそういう仕事が好きらしい。

正直にいえば、天職かもしれない、とさえ思っている。

もし息子がいたら、口うるさい姑になっていたはずだ(まあああ! こんなところに埃が! 手垢が!)。

そうやって、日々「誰かが書いた文章」を読み、それについて考えながら暮らしている。

 

早朝、しばらく保留にしていた原稿(自身の作品です)の続きを書いた。

書いて消して書いて直して……その作業が心地よかった。

ああ、やっぱり、自分の文章には自分の匂いがあるんだな、と思った。

安らぐ、癒される……そんなふうな何か。

(こんなこといったら、読者さんに鼻をつままれそうだけど…「臭い」じゃないので、許してください)

 

たぶん、そのせいだ。

朝ごはんを作りながら、「ライナスの毛布」のことを思い出したのは。

自分の匂いがして、手放せない……触れていると安らげる……ライナスの毛布的なものを、わたしはずっと前から持っていたらしい。