とてもとてもありがたいことに、拙著「100回目のお引っ越し」をまた刷っていただきました。
12刷。
この本が出たときに生まれた子が、そろそろ主人公の年齢になるんだなぁってことも感慨深いです。
1冊の本ができるまでには「いろんなこと」があります。
「あのとき、あの編集さんの提案がなかったら」とか。
「あそこで、この出版社の方と出会わなかったら」とか。
作者の「このお話を書きたい」というモチベーションとは別のところに「きっかけ」が潜んでいたりもするのです。
「100回目のお引っ越し」にも、それがいっぱい。
あの震災がなければ(このように)書かなかったし、とある作家さんの死がなければ出版につながらなかった……。
作者だけにしか見えない……個人的なドラマがあるのでした。
それが本になって10年あまり。
版元さんや編集者さん、これまで手に取ってくれた子たちに、感謝の気持ちでいっぱいです。