電車の優先席に座ることはないけれど(普通の座席にも座らないことが多いけど)出先で、
「絶対にこのポジションは取るぞ」
と決めていることがある。
下り階段の手すり際、だ。
足を踏み外しそうになったらつかめるように、手すりのそばを(手すりに沿って手を浮かせながら)下りる。
まぁ、とっさのときにつかめるかどうかはわからないけど、「何もしないよりマシ」と思って。
実際、手すりに手が届かない位置で階段を下りるとき、緊張のせいもあってか、かかとを段の端に引っ掛けてしまったことがある。←なぜそんな!?
すぐに体勢を立て直して、下の段に踏みとどまったとはいえ、気をつけないと前のめりに(前転で)落ちるコースだ。
手すり際を下りていても最後の数段で踏みはずして捻挫、みたいなこともあったから、手すり際なら安全安心、ともいえないかなー。
手すり必須なんて、本当に老女だわ。
と、タメイキものなのだけれど。
昨夜、東京からの帰り道。
地下鉄を降りて、手すりのそばのポジションをとるために、階段に向かう人波を小走りで抜けながら、
「あら、わたし、まだ老いきってはいないのかも?」
なんて、思い直したりもした。
階段を駆け下りることだってできるのよ、手すり際でなら。
それでも、地下鉄等の長い下り階段の「真ん中」を通ることは、もう生涯ないであろう……ちょっとカナシイ……