…というようなことを、このごろ考えています。
「なぜ」というのは、「きっかけ」という意味でもあり、「理由」という意味でもあり、「どのようにして」の略(?)でもあり。
わたしの場合は、どうだったんだろう。
童話賞に入賞しはじめたころ、娘ふたりは小学生(低学年)と幼稚園生で「今、それどころじゃないでしょう」的な気持ちがありました。
だから「いつか目指そう」と思ってた。
でも、思い直したのですね。「いつか」なんて日は来ないって。
今風にいうなら「今でしょ!」ですか(もう古いのか…)。
もうひとつのきっかけというか、「理由」と呼ぶべきかもしれないものは、
「表彰式で落ち込んだから」
です。
有名ホテルの広間で豪華なパーティーをされても、その場でどんなに「おめでとう」といわれても、お開きになったら、おしまい。
会場でも「今年の」「受賞者の」「主婦」という扱いですし(確かにそうなんだけど! もちろんそれでいいんですけど!)。
ああ、これは、企業系や自治体系の童話賞の場合ですけれども。
で、「虚しいんです」という愚痴を故・木暮正夫先生にもらしたら、「そう感じるのは当然です」と、軽くいわれてしまった…。
ははは。
そうか、当然だったのか。
そして「どのようにして」につながるわけですね。
はい、「新人賞を獲って」(そのために書いて、応募して)です。
シンプル!
のちに、木暮先生には「デビューするのに表彰状を20枚も集める必要はないんです」と笑われたりもしたけれど(新人賞一個でいいんだよ、というような意味)。
わたしの場合は、その「終わればさようなら」だった賞のいくつかがデビュー後の仕事につながっているので、「集めた」のは決して無駄ではなかったのです。
朝から、長話になりそうなことを書いてしまった。
木暮先生の上記のエピソードをさらっと書くと、先生に虐められていた(?)かのように読めてしまうのではないかと、案じています。
実は全然そうじゃないのですけれど、わたしが思っていた以上に「そうじゃない」ことがわかったのは、先生亡き後だったりもするのでした。
その話は、またいずれ。
月曜から脱線しまくるgotomiwaでした。