9時から4時まで

夜9時に寝て朝4時に起きるgotomiwaが可能なかぎりつまらないことを書くためのブログです

ひとはどうして童話作家になるのか

…というようなことを、このごろ考えています。

 

「なぜ」というのは、「きっかけ」という意味でもあり、「理由」という意味でもあり、「どのようにして」の略(?)でもあり。

 

わたしの場合は、どうだったんだろう。

 

童話賞に入賞しはじめたころ、娘ふたりは小学生(低学年)と幼稚園生で「今、それどころじゃないでしょう」的な気持ちがありました。

だから「いつか目指そう」と思ってた。

でも、思い直したのですね。「いつか」なんて日は来ないって。

今風にいうなら「今でしょ!」ですか(もう古いのか…)。

 

もうひとつのきっかけというか、「理由」と呼ぶべきかもしれないものは、

「表彰式で落ち込んだから」

です。

有名ホテルの広間で豪華なパーティーをされても、その場でどんなに「おめでとう」といわれても、お開きになったら、おしまい。

会場でも「今年の」「受賞者の」「主婦」という扱いですし(確かにそうなんだけど! もちろんそれでいいんですけど!)。

ああ、これは、企業系や自治体系の童話賞の場合ですけれども。

 

で、「虚しいんです」という愚痴を故・木暮正夫先生にもらしたら、「そう感じるのは当然です」と、軽くいわれてしまった…。

ははは。

そうか、当然だったのか。

 

そして「どのようにして」につながるわけですね。

はい、「新人賞を獲って」(そのために書いて、応募して)です。

シンプル!

 

のちに、木暮先生には「デビューするのに表彰状を20枚も集める必要はないんです」と笑われたりもしたけれど(新人賞一個でいいんだよ、というような意味)。

わたしの場合は、その「終わればさようなら」だった賞のいくつかがデビュー後の仕事につながっているので、「集めた」のは決して無駄ではなかったのです。

 

朝から、長話になりそうなことを書いてしまった。

 

木暮先生の上記のエピソードをさらっと書くと、先生に虐められていた(?)かのように読めてしまうのではないかと、案じています。

実は全然そうじゃないのですけれど、わたしが思っていた以上に「そうじゃない」ことがわかったのは、先生亡き後だったりもするのでした。

 

その話は、またいずれ。

月曜から脱線しまくるgotomiwaでした。