東京に行ってきました。
二日間で33,000歩以上歩きまして、それで疲れていたわけじゃないと思うのだけど、名古屋駅で階段を降りていたら、最後の一段に嫌われまして。
絶賛ねんざ中……。
その直前の記憶がなく、気がついたら階段下に座っていた、という感じで。
事故って、そんなふうに起こるんですね。
勉強になりました。
この空白感、いつか作品に活かしたい。←欲が深い
それはともかく。
わたしがデビュー時の賞を贈呈されたのは、神楽坂にあった出版クラブ会館の宴会場(パーティールームとか呼ぶべき?)でした。
わたしだけではなく、わたしが知っているだけでも何十人もが、ここから、作家として巣立ちました。
出版クラブの本拠地(?)が昨秋、神保町の新しいビルに移転しました。
(「神」から「神」へ。出版には神さまと紙が必要なのよ)
上京時、神楽坂はどうなっているかな? と思って前を通ってみたら、もう建物は完全に見えない状態(写真の、工事の塀の向こうが白いのは「空」です)。
玄関前にあった、大きな大きなイチョウだけが残っていました。
写真では塀に掲げられた解説の文字まで読めないですが(そしてわたしも読んでくるのを忘れましたが)いわゆる保存樹なのだと思います。
この場所から、多くの作家が出発したのだけど…作家生活を続けている人もいれば、消えてしまった(消息さえわからない)人もいます。
作家になりたくて応募を続けている人にとって、新人賞受賞(デビュー)は「ゴール」に見える…(こともある)。
ホントは、「スタート」に過ぎない…っていうか、「スタートラインに立った」に過ぎないのですよね。
まだ、一歩もその先に行ってないような…。
(「結婚はゴールインではない」みたいな感じ)
そんなことを改めて思いました。
自身の贈呈式以来、後に選考委員をさせていただいたりして、20年近く通いつづけた神楽坂の出版クラブ会館(だった場所)のお話でした。