不思議なことがありました。
あ、ちょっと違うかな。
起こったときには「不思議だ」と思ったけど、これを書いている今は、さほど思っていません。
だから、「不思議だと思ったできごとがありました」のほうがいいかな?(文才…)
市の担当者さんが作った文書を、わたしが自分で印刷して、該当する何軒かのお宅に届けるという任務を請け負いまして。
それは、どうしても2月上旬に届けなければならなくて、どうしてもお顔を見て手渡ししたいものだったので、ひと月近く前に印刷をすませておいたのです。
(当日インクが切れたり、突如プリンタが壊れたりしたら困るもんね、と案じてのこと)
で、いよいよ届けに行きまして。
順調に手渡ししていけたのですが、最後の一軒だけ、めずらしくお留守でした。
二回目に行ったときも同様で、「すっごく寒いし、もう、郵便受けに入れて帰っちゃおうよ」という誘惑もあったのです。
マンガでよくある、頭の上に悪魔がポンと出てくる、あれです。
でも、わたしの側もめずらしく、いつもより遅い時間まで出歩ける日だったので、暗くなる前にもう一度だけ訪問しようと思い直して帰宅しました。
家に着いて、ふと見ると……
「げ。名前の表記が違うじゃん!」
松田聖子が「松田成子」になっているような誤変換です。
わたし自身は、「みわ子」とかになっていても平気なんですが、誰もがそうとは限らない…そういうミスです。
何度かお便りしていて、当然わたしはその方の名を知っているし、その文書も自分で印刷して、先月から手元にあって、手渡すために持ち歩いていて、内容も目に入っていたはずなのに、その瞬間まで気づけなかったのでした。
悪魔のささやき(?)に勝ってよかった…。
郵便受けで「名前の表記ミス」のお便りを見つけたら、その方だって(怒らないとしても)がっかりはされると思うんですよね…。
ファイルを呼びだして(詳細は略すけど、これがまた面倒な作業なんです。「市の」だからね)。
お名前を直して、印刷して(インク切れもプリンタの故障もなくて助かりました)。
夕方、また訪問。
無事に手渡しができました。
「みわ子」を気にしないわたしも、仕事では固有名詞に気を遣います。
いろいろな形で人さまの作品をお預かりする身ですから、タイトルとかキャラ名とか、その方のペンネームとかは、正確に書きたいと思っています。
(もちろん、うっかりミスはします! すみません!)
今回の文書も、同じような気持ち。
心から「よかった」と思いました。
あのとき、頭の上にポンと現れた天使が、わたしの手元の文書のミスに気づいて、
「いっぺん持ち帰りなさい~~~郵便受けに入れちゃダメ~~~」
と、念を送ってくれたのでしょうか。
ありがとう、天使。
次回は、もっと早い段階で。
もっと大きな声で、教えてください。
お願いします。←図々しい