昨日の続きみたいな話。
ボーッとしてばかりでもなー、と思い、窓辺に行って本を読みはじめて。
3ページ目の終わりあたりで。
いきなり「降ってきた」のです。
書きたい作品の冒頭の一行が。
これはいかん!
にわか雨に洗濯物を取りこみに走るお母さん、みたいな勢いでパソコン前に戻り、いちばん早く文章を書き留めることができるテキストメモサイト(というのだろうか?)に飛びました。
降ってきた一行目を入力し、連鎖的に流れ出てくる文章を一気に書き取って。
あとで調べたら原稿用紙5枚半だった。
(文字数で話す人も多いのでWordに聞いてみると1734文字だった。へー! ちなみにこの記事は998文字です)
体感では10分くらいだけど、実際はもう少しかかっているはず。
すっごく気持ちよかった。
読みはじめた本の中の、とある要素が触媒みたいになって、パーッと反応がはじまった感じの今回。
その前日にも、別の本で同じようなことが起こりました。
その作品の中のたったひとつの名詞が、自分が書いている作品(こちらはすでに書きはじめているもの)の穴を埋めてくれた……
いや、穴ではないな。
なくても、ストーリーに影響ないから。
入居したての部屋の白い壁にタペストリーをかけたら居心地がよくなった……そのままでも暮らせるけど人を招ける部屋になった……そんな感じ。
作家さんたちは、いろんな表現をされますよね。
降ってくるとか、湧いてくるとか、天と指がつながってそこから言葉が出てくるとか。
「自分の意思ではない」みたいに。
コントロールできる方もあるのかもしれないけど、わたしにはできません。
今回はたまたま「本の中の何か」がきっかけだったけど、いつどこで、どんなふうにその反応がはじまるのか、わからないのです。
唯一の対策は、いつどこではじまっても「メモれる環境」を作っておく、くらいかな。
それができないとき(揚げ物の最中とか)は、脳内テレビをビデオに切り替えて、くりかえし再生しつづけるのです、忘れてしまわないように。
上記の「5枚半」がそのまま作品になるかどうかは未定。
最初に書いた文章がまったく残らないこともよくあるので。
でも、「雪玉」にはなる。
転がしてくと育つはず。
♪雪だるま作ろう。←アナ雪?
降ってくるとか、雪だるまとか、さすが気象予報士に憧れ(て挫折し)ただけのことはあるなー。
(何度テキストを読んでも「静水圧平衡」で止まるわたしだった…)