10年前なら確実に、ピーマンはヘタもタネもとって調理するのが「常識」だったのではないでしょうか。
さらには「ワタ」も。
「白い部分はワタなんですよ、取りましょう」と某料理研究家さんにいわれて、裏側に見える白いところも律義に削いでは捨てていたgotomiwaです。
ところが最近、あちこちで……レシピ動画や料理本で……「タネも食べられますよ~」といわれるようになりました。
マジか?
もしかしたら、品種改良的なものがあってタネが以前より柔らかくなったのでしょうか。
わたしにとってはコペルニクス的転回といいますか……「こうすべきです」といわれて守っていたものが、あっさり覆されてしまって……なかなか「タネをとらない勇気」を持つことができませんでした。
大げさな、と思われるでしょうけど、家族には老人もいます(硬いものを好まない)し、混ざったタネのせいで作った料理が「食べられないもの」だったら、たいへんです。
でも、ある日……なんというか半分ヤケみたいな気分で、やってみたのです。
「この料理がダメでも、ほかにも作ったし」みたいな、命綱のあるヤケでした。
そうしたら、あら不思議。
全然気にならないし、家族も何もいわない(「おい、タネが混ざってるぞ」等のコメントなし)。
ってか、気づいてないの?
そういうもんなの?
いや、わたしも食べていて、気づけないくらいだったな……そういえば。
ピーマンのタネって、取ろうとすると飛び散ったり、実の中にこっそり残ったりするので、調理が面倒でした。
捨てなくていいんだ! となるだけで、ピーマンが好きになったような気がします。
(これまでは、嫌いじゃないけど好きというほどでもない感じ)
お料理情報もアップデートしなくちゃダメですね。
よい教訓になりました。