人の役に立ちたいなんて気がさらさらないgotomiwaです。
なのに、断り切れずに民生委員になって3期目……つまり7年目。
2期目はコロナのため通常の活動ができなかったとはいえ、すでに「中堅」扱いですし、実際、7という数字だけ見れば、十分「中堅」でしょう。
でも、実態は万年初心者なのでした。
年に何度か、福祉関係の研修があります。
その中にはもちろん、生活保護に関するものも。
研修のおかげで、というより、以前見たドラマのおかげで、
「健康で文化的な最低限度の生活」(日本国憲法第二十五条)
という言葉も知っています。
なのに、ある日。
現実に誰かから相談や質問を受けたら、まるで答えられないことがわかってしまった……。
内容については書けないけれど、あまりに答えられないので、自分で市役所の担当課に電話していろいろと教えてもらいました(その「誰か」にも伝えにいきました)。
たとえば、生活保護で家賃を補助してもらうことができるのですが(住宅扶助)、その金額は決まっています。
それは市町村や人数で変わり、仮に4万円だとすると。
もしも、いま家賃5万円の部屋に住んでいたら、4万円で住めるところに引っ越さねばなりません。
自分で1万円足すから、このままここに……みたいなことはできないのです。
そのぶん食費などに使うお金が減って「健康で文化的」ではなくなるからです(←これは、わたしなりの大雑把な説明です)。
話はわかった。
でもさ、4万円の住まいを見つけるのもたいへんだよね。
(わが市の市営住宅は抽選。すぐに入れるわけじゃないそうな)
家賃の額が部屋の面積に比例するとしたら、持ち物も減らすことになるかもしれないし。
その「誰か」にも、「どうぞこの制度を利用して※」「担当課にどんどん相談して」みたいなことしかいえなかった7年目の初心者……
(※ 生活保護を受けることに抵抗を感じる人がいることも理解しています)
研修を受けても数字や制度が頭に入らなかった、というだけじゃなく、生活保護を受けることになったあとを(その前の、受けざるを得ない事態になっていく過程も)イメージできていなかったんだな、ということに驚くような、落ち込むような。
そんな一日でした。
せめて、ひとつ知識が増えたと思いたい……