田植えの季節になり、近所の田んぼに水が張られるようになると、家にいてもそれがわかります。
カエルの声がにぎやかに聞こえてくるから。
先日、妹と話しているとき、
「田んぼに水が入ってさー、それがうれしくって、カエルたちが鳴きまくっててさー」
みたいなことをいったわけです。
普通に聞いてくれていた彼女が、数秒の間の後、
「それってさ、うれしいから鳴いてるの?」
って、いったので……今度はわたしが数秒黙り……。
「あれは、メスを呼ぶとか、そういう目的で鳴いているのでは?」
「あ、そうか、田んぼにはオタマジャクシか!(交尾→産卵→孵化のイメージが走馬灯のように)」
いつのころからか、水が入って「わーいわーい」といっている声が聞こえているのだと思っていたのですよね……それがカエルの気持ちだと、素で。
雨乞いしていたら、とうとう雨が……みたいな図が浮かぶというか。
なんでだろ?
(童話作家だから、じゃないよ。そういう擬人化作品を書くことは、めったにないもの)
とりあえず、知らない人に話すときには気をつけよう。
以前、建築中の家(柱が立った状態)を指して、
「あの家、透けてるわ」
といったら、感心(?)されたことがあるから……妹はもうあきらめていると思う。
彼女の気持ちはわからないけど。