三連休、(エアコンを求めて)同じ部屋で寝ている長女を見て思い出した。
彼女がうんと幼いころ、
「お母さんは大きくなったら何になるの?」
と聞いた……。
うーん、童話作家、かなー?(心の声である)
その話を新聞に投稿したら採用され、その後ラジオ番組に呼ばれて、そこでも「童話作家になる」と宣言し……みたいな話は以前から何度か書いている。
(その後、どうにか作家になり、座る生活のせいもあって、体格も大きくなったのはナイショだ)
アマチュアのころから、童話賞への応募を経て(表彰式で仲良くなるなど)「書く人」の友だちは増えていった。
商業出版デビューが決まって「ネットデビュー」してからは(わたしは、デビューが決まるまでネットに顔を出さないと決めていたのです)当時あちこちにあった電子掲示板で(もちろん自身のサイトでも)たくさんの「書く人」と知り合った。
そのことを考えていて、つい数えようとしてしまった……無理だったけど。
たぶん……余裕で3桁になると思うけど。
その中にはデビューして、現役バリバリの人気作家になっている人もいれば、いつのまにか姿を見なくなった人もいる。
デビュー(出版)するしないに関わらず、書き続けている人もいる。
はっきりと「あきらめました」と宣言した(交流が消えた)人も。
この世から去ってしまった人も……。
娘に聞かれてから30年近く。
「童話作家になる」といっていたのに、「gotomiwa先生」になっている……。
わたしにとっては、まさかの展開なのだけど。
誰かから見れば、わたしは「姿を消した人」なのかもしれない。
(だって、新刊が並ばないものね)
未来はわからない。
でも、できそうなことはしたし、依頼されれば受けた……その流れに運ばれて今ここにいる。
もしかして、自分で思うよりはフットワークが軽かったのかも?
さだまさしの歌(「主人公」ね)じゃないけど、「あの分岐点に戻って選び直せたら」とはまったく思っていないから、わたしは幸せ者なのだと思う……人からどう見えてもね。
大きな病気等がなく、あと10年くらい活動できるとしたら……わたしは「何になる」?
最近、そんなことを考えている。
家族の在り方も変わっていくだろうから、全然違う場所で暮らしている可能性もある……できれば、常に柔軟に対応できる、「動けるわたし」でいたいなー。