少し前に、こんな記事を書きました。
今月、久しぶりに……えぇ、数年ぶりに、自分も作品を書いてみようかなと思って取材(インタビュー?)なんかもして、ずっと脳内に材料を転がしていたのですが……。
雑念が多かった。
どう表現すればいいか迷うけれど、ざっくりいえば、
「この材料をどう料理すれば、売れる味になるか」
的な部分に引っかかってしまって。
まぁ、ここらへんは詳しく書くとこのブログの趣旨に反する、シビアでまじめな話になるので割愛しますが……ブログやSNS的にいえば、
「バズるためにはどうすればいいか」
みたいなことをつい考えてしまっていた……と思ってください。
でも、昨夜、いきなり「抜けた」んです。
自分のこと、「しゃらくせぇ!」って殴りたくなりました。
上記のようなことを考えながら書いたって、楽しいわけないじゃん。
わたしは「引退」こそしていないけど、作家としては「隠居の身」みたいなものだから、余生は「自分の好きなこと」「やってみたかったこと」に振りきってもいいじゃん。
そう思ったら、すーっと胸が軽くなって、作品世界を考えるのが「楽」に。
そもそもわたしは「エンタメの人」なんだから、「推薦図書になるように」的なことを考えるのはまちがってるわ。作品がぎくしゃくするだけだわ。
(商業的には、まちがっていないと思います。プロなら、そこは大事だと思う。でも、今はその話をしていません)
「時事問題」「社会問題」を扱おうとするのも、わたしらしくないわ。
それはもう、わたし以外の人が大勢書いているのだし、そういうものを書きたい方々にお任せします。
だから、わたしは書きたいことを書いてみたかったスタイルで形にしよう。
本にならなくてもいいや。
楽しめば、それでOK。
「楽しく読んでいただける物語」を楽しく書ければ、それがわたしにとってのベストなのです。
(デビューを目指す方への作品講評なら、こんなことはいいません。そのあたりは「これから生まれる人」と「余生を過ごすわたし」では大きく違うので、誤解なさらないでね)
まだ一行も書いていないのに、こんなふうに記事にするのはどうかな、と思ったけど……昨夜の「抜ける感じ」がすごく新鮮だったので、書き留めておくことにしました。
11月は、心身ともに変化の多い月だったなー。
今月のあれこれがなかったら、今の気持ちには行きつかなかったと思う……。
生きてるうちは、楽しもう。
「久しぶりに書こうとしている」と記事に書いたのは、こちら。