タイトルが「分解された男」(アルフレッド・ベスタ―)のもじりになってしまった。
「……男」はSFですが、わたしが分解した「文庫」はミステリです。
治療のために通院しています。
毎回、小一時間かかります。
そのうちの30分は、ベッドの上のひとりの時間。
というわけで、読書をしています。
スマホを使いづらい雰囲気だし(kindleを読むだけなんだけど)手荷物から離れてしまうので「どうしたものか」と考えて、ポケットに本を入れていくことにしました。
30分の間に読めそうな分だけ……バラして。
ほんと、本好きの人は眉をひそめてしまうと思う。
わたし自身、これをするのは人生でやっと二度目じゃないかな……(東京出張時、荷物を軽くするためにバラしたことがある)。
バリバリと背を分けられた作品の名は書きません。
作品や作者のファンの方は、「えええーッ」って思うでしょうから。
ネタバレしちゃいけないタイプの作品で、どのみち内容を書きづらいですし。
とにかく、最後の最後は家で(帰宅後に)読み終えて、
「すごい作品だな! 確かに映像化は不可能だわ」
とボーゼンとしたということだけ、お知らせしたく思います。
いまの問題は、次の本。
バラす勇気を持てる本がそんなにないということ。
読みたい本は何冊か手元にあるけど、どれも「文庫」じゃない。
そのままじゃポケットに入らない……バラしてもポケットから、にょきっとハミ出しそう……。
(第一、バラしたくない)
どうしようかなぁ。
がっちりと小脇に挟んで、治療の部屋に入ろうか……。
30分、読書していることはもうバレていると思うので、「堂々と」でいいのかも?