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夜9時に寝て朝4時に起きるgotomiwaが可能なかぎりつまらないことを書くためのブログです

添削の仕事を「したい理由」

わたしは、3本の指に入るくらい「児童書を読まない」児童文学関係者です。

残りの2本がどなたなのかは想像もつかないから、実は業界唯一かもしれないのですけれども。

 

(ご本や同人誌をお送りいただいても、すぐに読めないことのほうが多いです。本当に申し訳ないですから、通常は「後藤には送らないでね」とお願いしています。同居の嫁で自由にできるスペースが限られ、「本棚」を持っていないという事情もご理解いただけたら……と思います)

 

児童書はそんなに読みませんが、「児童文学(童話)」は日々読んでおります。

受講生さんが書かれたものを。

今は「手書き」の方が非常に少ないので「生原稿」というイメージではないのですが……なんというのでしょうか、その方の脳内から手を通って出てきたものを「そのまま」拝見しているという意味では、とっても「なま」な感じがあります。

 

「この仕事が好きなんですぅ♪」っていうたび、作家さんたちからは「変わってんねー」と言われるので、近頃ではそれが楽しくて「わざと」宣言することもあるほどですが、

「いったい何が楽しいのだろう?」

と考えてみると、その理由のひとつは「なま」であること……かもしれない、と気づきました。

 

その構成に決めたのも、その言葉を選んだのも、受講生(作者)さんである……ストレートにその方の頭の中が伝わってくる……その感じが楽しいのかも。

(書いていて、ちょっと変態チックに見えてきましたが)

 

出版された本を読んでいると、

「きっと出版社側からの提案で、この要素を付け足してるよね」

と思えてしまうものがあるのです(誤解かもしれません)。

「今どきだから、この要素を入れた本が売りやすい」

みたいな判断なんじゃないかなって(邪推かもしれません)。

だって「付け足し」の部分を抜いても成立すると思われる内容だったりするんだもの。

 

わたし自身、そういう提案は(ある程度)受け入れてきたし、「そうすれば本になる」と思えば従います。

仕事だもの、それ自体は「あたりまえ」のことです。

(わたし自身が添削時に「この書き方だと今どきは活字にならないかも」という危惧をお伝えすることもあるくらいなので、「作者が書いたことをそのまま発表するべき!」と思っているわけではありません)

 

でも。

「なま」の原稿を見ると仕事じゃなくても添削したくなるような(大迷惑な)(ビョーキレベルで添削好きな)わたしが、出版された本を読んで、同じように「添削したくなる」ことはないから、やはり、脳内の違う場所で受け止めているんだろうなぁ。

 

いや、そんなことを話したいんじゃないんだった。

 

最近、改めて「この仕事が好き」と思ったのは、手にした「なま」の作品がすごくおもしろかったからです。

世界観、言葉選び、「空気」の作り方……

「これを書いた人とお友だちになりたい!」

と思えるような原稿に出会うたび、うきうきしちゃうし、ときには、感動してうるうるもしてしまうのよ。

 

わたしが「もっと添削の仕事をしたい!」と誰彼かまわず公言している理由、わかっていただけるでしょうか。

(無理か……)