あちこちで「公募関係」のお話をしているので、そのたび、自身が「公募中毒」だったころをぼんやり思い出しています。
デビュー前、わたしは「落選」以上に「不参加」(応募できないこと=書けなかったこと)が悔しいほど、書くこと・応募することが好きでした。
約30年前(わたしが童話を書きはじめたころ)に存在していて、その後なくなっていった童話賞・児童文学賞を思い出してみました。
企業のもの、自治体のものは、童話賞に予算を割けなくなる等、なくなる理由があるのでしょうね……淋しい……(自治体そのものが合併等でなくなったりも)。
思い出してみた、と上に書いたとおり、手元に記録があるわけではないので「記憶」に頼って、順不同、複数回続いていたものをザッと列記します。
(「国民文化祭」やアンソロジーの企画等、単発のものや、自身が応募したけれど「児童文学の賞」じゃないものは書いていません)
「つきほし創作館」
「ほのぼの童話館」
「JOMO童話賞」(当時の名称。社名変更と共に変わり、最後はENEOS童話賞)
「愛と夢の童話コンテスト」
「『小さな童話』大賞」
「カネボウ・ミセス童話大賞」
「熊野(ゆや)の里児童文学賞」
「毎日児童小説コンクール」(連載形式。小学生新聞に掲載される、童話の部門もあり)
「学研・読み特賞」(正式名称不明。科学と学習の別冊「読みもの特集」が募集、グレード別)
「宝塚ファミリーランド童話コンクール」(正式名称違うかも???)
まだまだ、あると思います。
わたしが初めて書いた(応募した)のはマルハだかニッスイだか、企業の賞でしたし(だから「イワシの話」を書きました)、「おひさま」という雑誌でも募集していましたっけ。
中日新聞には、日曜版に「みんなの童話」というコーナーがありましたし、公募ガイド誌上にも複数回、童話賞があったなぁ(わたしにとって「デビューへの出発点になった賞」でもあります)。
ほかにも、地域的なもの(地元の人しか応募できない)ゆえに、ほかの地方の書き手さんにとっては「ないのと同じ」という公募も。
この地方でいえば、「子とともに児童文学賞」とかね(わたしも応募者でしたし、今でも続いていますよ!)。
もちろん、全国版で、当時から今まで続く公募もいっぱいあります(一部募集要項を変えたものもあり)。
その後にできたものも。
「書きたい作品のタイプ(ジャンルやグレードなど)」にもよりますが、当時のわたしのように「何でもいいから、ありったけ、書けるだけ応募するぞー!」という場合は、一年中忙しいかもしれません。
ああ、当時を思い出すだけで血が沸き立つ感じ。
わたしもまたどこかに応募しようかなぁ。