いえ、SF話ではありません。
夏からこっち、読む仕事がメインになっています。
添削講師とか、選考委員とか、まぁ、そういう仕事です。
いろんな形で、「人さまが作った世界」に出かけてばかりいる感じ。
出かけたら「すぐ帰る」ことはできなくて、その世界のことを考えつづけている感じ…。
身内に「すんごい暇そう」と思われるときだって、「どう見てもスマホでゲームしてるでしょ?」ってときだって、頭はそれらの「世界」のために動いてるんです。
(具体的には「あの講評のあの一行、削るべきかな」とか考えてる)
いつも自慢のようにくりかえしていますが、わたしの脳は狭い!
「読む仕事」が重なっているときに……「誰かの世界」でいっぱいになっているときに……「自分の世界」を眺めるのは、とってもむずかしいんです、わたしには。
テレビをつけて、ラジオを流しているみたいな感じで。
今日から10月です。
「読む仕事」のほかにプライベートなあれこれもあるし、民生委員に課せられてるあれこれ(「任務」と呼んでいるもの)もあるんだけど、意識して「書き手」に戻ろうと思っています。
作家になってよかったことのひとつは、空想に浸っていてもいい(それも仕事のうち、と許される)ってこと。
これもまた、人からは「ぼーっとしている」としか見えないんでしょうけど、いいんです。きりっとして見える必要ないしね。
「もう『書く人』じゃなくなっちゃってもいいかなー」と思えるくらい、それ以外の仕事や用事が増えているのですが(あくまでもわたしの狭い脳に対して)ホントにそれでもいいのかどうか、確かめてみます。
まだ、遅すぎていないなら。