数日前から、朝、ヒーターを使うようになりました。
あったかい風が、ふわふわっと吹きだしてくるタイプのヒーターです。
膝かけをぐるぐる巻きにしているだけでは得られないぬくもり……。
それはありがたいんですが、おかしな音が聞こえるようになったんです……部屋の隅から。
すすす……
さささ……
みたいな。
観たことある方はおわかりかと思うのですが、「残穢~住んではいけない部屋~」という怖い映画で主人公が聞いた「隣室からの音」みたいな、何かをそーっと擦るような音です。
その音自体が、というより、その映画を思い出したことで怖くなって、「なんだ、これ」とおそるおそる探したら……
壁にピンで留めてある、仕事関係の印刷物が「風で」壁紙にこすれる音でした。
ヒーターから出る風は、扇風機の比にならないくらい弱いのに(体に当たっている感覚もほとんどない)壁際に伝っていって紙をかすかに揺らしていたのでした。
ところで「残穢」……。
映画の中の隣室の音は、畳を掃くような感じなんです。
「これ、何かの霊が『んもー、ヒロインー、ちゃんと掃除しなさいよー。こんなホコリっぽい部屋に、住んではいけないわー』とかいって、茶ガラを撒きつつ箒で掃いてるんだな」
と想像すると、怖さが薄れていいですよ。
(わざわざ薄めてまでホラー映画を観なくても……)
おお、観たのは2年も前でした。