レーザープリンタを新たに導入しました。
モノクロです。
web上のカラーページもモノクロで印刷しちゃう子です。
メーカーはキヤノンです。
今あるインクを使い切ったら引退していただく(すごく長くがんばってくれた)プリンタはエプソン。
そのひとつ前はキヤノンでした。
ヒューレットパッカードの複合機と、ダブルで持っていた時期もあるなぁ(ちなみにその子は「三位一体ちゃん」と呼んでいました)。
わたし、心配性なので(?)常に予備機がないとイヤなんです。
エプソンを使っている間も「いざとなったら夫のプリンタがある」と思ってた…。
ちなみに、このプリンタを長く使えたのは純正インクしか使わなかったから(そして電源を切らなかったから)だとわたしは思っているのですが……おかげでインク代はね……うう、計算したくないな……インクジェットはそこがネックだよね……くすん。
プリンタを買い替えるなら、またエプソンか、それとも今度はブラザーあたりはどうだ?
なんて考えていたのですが、普段の仕事を考えてみると、カラー印刷の必要はほとんどないのです。
エプソンのでは、写真なんて一度も印刷してないんじゃない?
キヤノンのころも、記憶にあるのは一回くらいだと思うわ。
いま「カラー」が想定されるのは来年の確定申告くらいかな(印刷して税務署に持っていく派)。
モノクロで印刷してもいいんだろうか……(調べてみよう)。※
ほとんどモノクロなら、レーザープリンタでいいんじゃないの?
レーザープリンタ、安いな……でも、コピーが取れないと困りそう。コピーの頻度は印刷に負けないくらい高いからなぁ……お、レーザーにも複合機というものがあるのね。
レーザーでカラーの複合機は? だめだ、とんでもない大きさだ。それに、カラーは要らないんだったわ。
じゃあ、モノクロ複合機で。
両面印刷ができるタイプもあるけど、これまた、エプソンのプリンタでも「一度しか」使わなかった機能だから、まぁ、いいや、なくても。
そんなふうにあれこれ考えて、
「聞いたことがあったけど縁はなかったレーザープリンタを試してみようじゃないの」
となったわけです。
でもね、これは「公式見解」よ。
調べているとき「レーザープリンタは『トナー』を使う」とあって……その「トナー」という言葉を見たときから、宇宙船の窓が割れたときみたいに、わたしは、ごごごーッとキヤノンに吸い寄せられてしまったのです。
(他社のもあるけど、キヤノン一択よ)
むかし……キヤノンのキヤノワードミニ(ディスプレイが「20文字」しかない子)で小説を書いていたころ、家庭用コピー機を持っていました。
キヤノンの「ファミリーコピア」です。
最初は、一枚ずつ手差しするタイプ。
それから、連続給紙ができるものに買い替えた……。
ワープロで書いた小説をコピーして製本して、読んでくれる人に送っていたから。
北は北海道から南は鹿児島まで……。
読者さんの数は不明です(一冊をクラスで回し読みしてくださった方もあるので)。
「トナー」という言葉を見た途端、当時のことがパーッと思いだされてしまった……。
なつかしいなぁ。
詩集を作ったりもしたなぁ。
「通信」も作ってたね……今と比べたらマメだったのね。
コピー本だって1000の単位で作ってるはず……。
(シリーズが90話以上あるんだもの。読者さんが10人だとしても900冊よ)
わたしは「親に隠れて」創作活動をしていたので、名古屋の中心部にあるお店で買ったコピー機をこっそり家に運んで(重かった!)普段は部屋の隅に隠していたんです。
そんな、20代のころの「両親との確執」は割愛しますけど……ほんと、たいへんだった!(現在の関係は超良好です)
原始時代みたいなパーソナルワープロ(データの保存はカセットテープ)で小説を書いた自分もすごいと思ってるけど、数えきれない枚数のコピーをとったことも、いま思えばすごいですね。
コピー用紙なんて、500枚で800円の時代だったからなー。
事務用品店とかじゃないと見つからなかったり。
紙の目によって(縦目と横目、みたいなのがあって)コピーすると丸まってしまい、両面コピーができなかったり(重石をしてまっすぐにしてみたり)。
がんばってたね。
ううん、「がんばってる」という感じじゃなかったな、「楽しんでた」かな。
若さと無謀さと情熱で。
新しくやってきたレーザープリンタにトナーカートリッジをセットするとき、サイズや形状は違えど、ファミリーコピアでやったように使用前に内部のテープを引き抜いたり、
「数回、振って(縦軸に沿って回転させて)ください」
って指示まで変わらなくて。
いろいろなことが蘇って、泣きそうになりました。
部屋に満ちる「コピー機の匂い」までなつかしい……
今は、書いたものネット上に投稿したら、どなたかが読んでくださる……みたいなスタイルになって、すっかりそれになじんでしまったのですが、
「原稿を書き、コピーして、表紙をつけ(イラストも描き)ホチキスで製本し、手紙を添えて封筒に入れ、切手を貼ってポストに出しに行く」
それが日常だったころもあったんですよね、確かに。
若さはともかく「無謀さと情熱」は蘇ってくれるといいな、トナーの匂いで。
手動の両面印刷で、またコピー本を作ろうかしら。
※ 調べました。国税庁のサイトによると、
「申告書等は、A4サイズの「普通紙」を使用して、白黒又はカラーで片面印刷してください。」
だそうです、よかったー!