「古い本」の置き場をふと見たら、なつかしいシリーズが……。
改めて手に取ってみると、80年代の本で、当時いろいろなアニメがこのような形になっていたのがわかります。
中身を写していいかわからないので言葉で説明するけど、アニメ映画の全場面が漫画のようにコマ割りされた状態で載っていて、セリフが「ふきだし」で書いてあるの。
2時間ないであろう「劇場版クラッシャージョウ」も5巻組になるわけで……これ、制作するのもたいへんなんじゃないかなぁ。
(注:今調べたら全体で2時間ちょっとあるようです)
とか。
模写したい人にとっては、全編、どこでも、見ながら描けるんだからいいかもね。
とか。
いろんなことを思うけど、すでに「模写」がね……なんか、死語っぽくないですか?
家庭用のビデオが普及し、セルビデオで自由にくりかえし視聴できるようになる前はこういうフィルムコミックスで、「自分の脳内で動きと声を再現しながら」楽しんでいたんだなぁ。
今でも、読み返せば、ふきだしの中のジョウのセリフはちゃんと竹村拓さんの声で再生されるわ~~(青春が蘇る状態)
すでにこの映画のDVDも持っている(ビデオの時代も終わった…)けど。
だから、観ようと思えばいつもで観ることができるんだけど。
フィルムコミックスの助けを借りて「脳内に映画を再生していた」あのころのほうが、わたしの脳はイキがよかったんじゃないかな、なんて思います。
ジョウは、わたしの人生を変えた男(?)のひとり。
原作は高校時代にハマりました。
ソノラマ文庫だったよね。
映画化されて、どきどき。
銀座に観にいって(当時20代・都内在住)すぐ後に100枚のSFを書いて、「コバルト(ノベル大賞)」に初めて応募して、最終選考まで行った(そこであっさり落ちた)……。
そのビギナーズラックのせいで、書いて応募することにハマった、とも言えます。
最初から何年も落選つづきだったら、熱が冷めて、やめてたかもしれないもの。
(ちなみに、そのときから福島賞をいただくまでに17年くらい。「コバルト」からはじまって「スニーカー」とかに応募して、のちに童話を応募するようになって……というかんじで、ずっとつづいていたのです)
そのとき「コバルト」の選考委員のおひとりだった眉村卓先生と、のちに一緒に(児童文学の選考の)仕事をさせていただけるとは……いま思っても、嘘みたいです。
ホントだけど。
今の脳が「イキがいい」かどうか、非常に自信がないです。
それでも……少しでも鮮度を保てたらいいな……。