わたしのレモンの話です。
今月、直径2センチに満たないうちに樹上で黄色くなって落果していったのが、ふたつ。
その前にももちろん、もっと小さいうちに落ちていく実はいくつもありました。
(あまりにも込み合っていて、わたしが摘んだものもあります)
これで、落ち着いたかな?
「最終的に」といっていいか、まだわかりませんが、順調に育っているように見えるのは6つほどでしょうか。
離れた位置にあって見失ってばかりなので(小さな木なのに!)数えるたびに変わる感じ。
最初に実りはじめたものが、4つか5つ。
遅れてきた、少し小さめのがふたつほどある感じです。
栄養補給をしてくれる葉もいっぱい茂ってきたし(相変わらずアゲハと戦っています)……このまま大きくなりつづけてくれるといいな。
ここ数日、活動をやめていく(小さくしていく)書き手さんのことばかり考えていたので、ちょっとレモンと重ねちゃってるかも。
公募時代に去っていく人、デビューにこぎつけてもその後うまくいかない人……。
童話を書きはじめて30年たつと、数えきれないほど見てきたので。
同じ枝に実ったものを次々落として、今いちばん大きく育っているレモンの実を見ると(その実自身ではなく、この木自体の判断による落果なのだけど)しみじみ、
「淘汰される側にならないためにはどうすればいいのか」
とか、考えちゃいます。
まずは「めしべのある花」にならないとダメなんだけど……でないと、小さな実にさえなれないんだけどね。
(めしべがない花もいっぱい咲いたけど、散って終わり)
落ちてしまった実を見るたび、米津玄師の歌声がぐるぐるするのですが(♪夢ならばどれほどよかったでしょう(/_;)……レモンたちが光の色に熟して、収穫を迎えられるよう、見守っていきます。